スピリチュアルな世界の根源と、占いにおけるスピリチュアル
スピリチュアルという言葉は、しばらく前からTVやメディアでも普通に耳にするようになっていますね。精神的なこと、目に見えない不思議な世界、神秘的なことを理解して、さらに前向きに成長していく意味合いも含まれて使われています。
もともと“スピリチュアル”という語は、“スピリット(霊魂)”という語の派生語で、魂や神の存在を信じている世界観から来ています。私たち人間や、その他の存在はすべて物質的なものと捉える世界観では、スピリチュアルな認識はないですね。
スピリチュアルの歴史
歴史的には、キリスト教の思想の中で、肉体など物質的なものと対するものとして認識される「霊性、精神性」として、スピリットという概念が発生しました。
そして20世紀になって発展してきた精神的な世界において、この霊魂や神とのつながり(精神性)を深める方向性を、特に“スピリチュアル”と呼び、さまざまな手法やアプローチが出てきました。
元は宗教的な概念でしたが、今では、特に宗教に関係なく、人々が精神的なこと、霊的なこと、それらの成長を目指す意味合いにおいて、スピリチュアルと広く使われています。
占いの中でのスピリチュアル
占いは、質問があってその答えがあるもの。そして、多くの占いにはそのロジック(理論)もあります。
スピリチュアルの場合は、ロジックというものを規定しにくいですが、依頼者の悩みごとに答えるためには、他の占い以上に助けになることがあります。
答えが欲しい状態、導いてほしいとき、精神的な成長や前進を望むとき。こういう場合は、今の質問そのものがなくなっていくような、より高い視点に導いてくれるスピリチュアルな視線は、とても助けになります。
長く続いている悩み、自分自身の性格や癖に関する悩み、人間関係でいつも同じ形に陥ってしまう悩みなどには、スピリチュアルの視点は、とても素晴らしいアドバイスをもたらしてくれるでしょう。
さまざまな形のスピリチュアル
ひとことにスピリチュアルといっても、占い師やヒーラーが与えてくれるもの、そのツールや手段は異なっています。自分に合ったアドバイスや回答をもらえるスピリチュアルの形が見つかるといいでしょう。スピリチュアルとされる占いやアドバイスには、主に以下のようなタイプのものがあります。
1.自己啓発的なスピリチュアル
ビジネス分野でも結果を出せる自己啓発の視点は、スピリチュアルの世界にも当然あります。
・自分の今の状態を客観的に見つめる。
・今までとは違った視線で自分を見てみる。
・今までとは違った方法で、物事に対処したり、反応してみる。
・意図的に望む生き方に向かえる視線や方法を取り入れてみる。
こうした流れで、結果的に人生が今までとは少しずつ変わっていって、悩み自体がなくなっていくこともあります。自己啓発的なスピリチュアルが向いているのは、
・心のパワーはあるけど、ずっと変われない自分をどうにかしたいとき
・結果を出すことが好きな人
においては、ピッタリの手法になるでしょう。
2.心理的なスピリチュアル
人の心はとてもやわらかく、微妙なもの。その心の繊細さを見つめ、質問者の心に寄り添い、心を楽にし、癒し、変化していける形に導いてくれるでしょう。
心理学にも精通しているヒーラーや、寄り添い系の占い師は、この要素が強いでしょう。
心が折れそうなくらいにストレスがあったり、心身ともに元気がないときには、きっとサポートしてくれるスピリチュアルです。
3.エネルギーを見る・動かすスピリチュアル
人の心や意識の前提となる、エネルギーそのものを見て、動かしていくものです。
・オーラやチャクラに興味がある
・人間関係ならカルマ的なご縁に興味がある
・ものごとを目に見えない面から理解したい
こんなときには、エネルギーに着目したスピリチュアルな視線が助けになるでしょう。
オーラやチャクラは、今の自分をエネルギー的に客観的に見つめるもの。そしてオーラとチャクラを健全に整えていくヒーリングによって、癒されエネルギー的にパワフルになり、スピリチュアルな世界がより繊細に感じられるようになります。
スピリチュアルで視る・視えること
スピリチュアルなヒーラー(占い師)が具体的に見ているものは、いくつかあります。
自己啓発的なもの、心理的なものは、その手法を元にアドバイスを行っていますが、質問者自身を見るエネルギー的なスピリチュアルでは、以下のようなものがあります。
1.オーラとチャクラ
オーラは人の身体の外側数cm~数10cmの位置にある、身体から放出されるエネルギーです。
チャクラは、身体の各部位に存在するエネルギーセンター、エネルギーを外部とやり取りするセンターのようなものです。
どちらも通常は目には見えませんが、生まれながらに視える能力者や、オーラとチャクラを視る訓練をされたヒーラーやクレヤボヤント(透視能力者)もいます。
彼らはオーラやチャクラを、「今の質問者の状態」として視ていて、その色や映像から判断し、癒しと解決の方法を示唆してくれるでしょう。
2.前世・過去生
人は肉体は死んでも、魂は不滅で生き返る、という仏教などの思想がベースになっています。魂の存在を肯定しているスピリチュアルのため、前世・過去生もあるものとして捉えています。
人は数えきれないほどの多くの過去生を持っているとされますが、その中でも、今の人生、今の問題や人間関係に特に影響を与えているものを視ていき、その問題(カルマ)を解消し、癒していきます。
3.チャネリング(魂との交信)
神や、人間を卒業した高次の存在からの声を聞くこと、亡くなった人の魂と交信すること、質問者本人の高次の自己(ハイヤーセルフ)とつながることが、チャネリングとして行われます。
・他のスピリチュアルな手法を試しても、どうしても情報が足りないとき。
・具体的な大きな問題に直接的な答えが欲しいとき。
そんな時に、チャネリングはとても有効です。
質問者が自分だけしか知らない情報がチャネリングで示唆されたり、大きな変化になることも。
ただし、チャネリングしている対象が、どんな存在なのかは、知らせてもらうと良いでしょう。
まとめ~スピリチュアルな世界に触れるなら
スピリチュアルは精神的・霊的な世界。ですので本来は、結果を求めて触れるものではないはずです。結果が目的ではなく、スピリチュアルな存在として生きることそのものが目的なのです。
ですが結果的に、スピリチュアルな視線に目覚め、精神的に成長することで、今までの悩みが悩みと感じられなくなり、心の面でもすっきりし、よりポジティブに生きていけるということはあります。
自分自身をより高い視点から見つめ、成長させたい方には、ぜひ触れてほしい世界です。