和の癒し、レイキ（霊気）のルーツ
ヒーリングの世界でも有名な「レイキ」。REIKIとも表記され、欧米でも有名で、実践されています。
ですが、そのルーツは日本。レイキが開発された経緯をご紹介します。
臼井霊気（ウスイレイキ）の創始者
レイキにはいくつかの派が現在ありますが、そのうち「臼井霊気（ウスイレイキ）」と呼ばれるものの創始者が、日本人である臼井甕男（うすいみかお、1865年～1926年）氏です。
彼は、公務員、会社員その他の職業を経験した後、人生の目的を探求する中で、禅（ぜん）の道に入りました。
修行の末、死を覚悟しての断食に入って3週間、意識不明の状態になった後に目覚め、身体をつらぬくエネルギーを感知しました。それ以来、彼が手をかざすことで様々な痛みや疾病が癒されました。これを人に伝えるため、臼井霊気療法という手当て療法を創始したのが、レイキの始まりです。
レイキが世界中に広がった流れ
臼井氏が臼井霊気療法学会を設立したのが、1922年4月のこと。彼はその後、この霊気を弟子たちに伝授し、21人（20人という説もあり）の師範（＝レイキを他人に伝授できる資格者）を育てました。そのうちの一人、林忠次郎（はやしちゅうじろう、1879年～1940年）氏が、ハワイ在住であった日系人の高田ハワヨ女史に霊気を伝授し、その後、世界に霊気は広がっていきます。
ハワイで最初に伝わったこともあり、現在でもアメリカ本土では、霊気（レイキ、REIKI）はとても有名です。
日本に逆輸入されたレイキ
臼井氏の直接の弟子である林氏は、海軍を退役した後、1925年（大正14年）に東京信濃町に靈氣の診療所を開きました。そして彼は、1930年に「林靈氣研究会」を設立しましたが、設立後にも霊気の手法は「臼井靈氣療法」として伝えています。
林氏が日本国内で臼井霊気を伝えていたものの、彼の死後、研究会を引き継いだ夫人が霊気から退いた後、研究会は閉じられました。
林氏から学んだ最後の弟子である山口千代子氏が設立したのが、現在の「直傳靈氣（じきでんれいき）研究会」で、この派の霊気はは「直傳靈氣（じきでんれいき）」と呼ばれます。
戦後日本では、GHQによって民間療法が禁止され、療法として禁止されました。そして1980年代になって、世界に広がったレイキが日本に逆輸入されます。日本でもレイキは、ニューエイジのヒーリングやスピリチュアルへの興味が大きくなるのと同じように、有名になっていきます。
霊気（レイキ）の手法、真髄
日本で禅を学んだ流れで悟りを得、肉体に直接エネルギーを感知することで生まれた霊気。
宗教的な探求ともとても関係した霊気は、単に身体を癒すだけではなく、精神的なバックグラウンドもとても大きなものです。そしてそこに、日本らしい精神性も生きているでしょう。
レイキの手法
レイキでは、ヒーラーは普遍的なエネルギーであるレイキ（生命エネルギー、宇宙エネルギー）を発して、患者の身体に送ります。
この癒しの方法を体得するのには特別な修行は必要なく、アチューンメントと呼ばれる伝授を、レイキティーチャーやレイキマスターから受けることで可能になります。
レイキでできること
レイキの施術の多くは、目の前にいる横になった人の身体の上から、このレイキのエネルギーを送ります。レイキを行うヒーラーのレベルによっては、遠隔でもレイキが施せます。
レイキには4段階のレベルがあり、それぞれアチューンメントによって段階がアップしますが、段階が上がると遠隔でも行えるようになるのです。
電話占いでレイキを行ってもらうには
すべてのレベルのレイキヒーラーが、電話占いでの依頼でレイキができるわけではありません。それは上に述べたように、目の前にいない依頼者へ遠隔でレイキを行えるには、段階が上がる必要があるためです。
そのため、ぜひレイキを受けたい場合は、ヒーラーが遠隔でできることを確認しましょう。もちろん電話占いのメニューとしてレイキが含まれている場合には、遠隔でできることが前提でしょう。
他のエネルギーワークと併用してレイキを行う
レイキは大まかにいえば、手かざしという形のヒーリングです。エネルギーワークの一種ですから、ヒーラーの中には、他のエネルギーワークもできる方も多いでしょう。
ヒーリングの考え方として、依頼者が必要な部分に癒しの力が向かう、というものがあります。そして、ヒーリング自体には、そこに意識を向けると起きるもので、占星術など必要な情報があるわけではありません。
ですが、もしヒーラーが、オーラやチャクラを視ることができるなら、より深くレイキを施すことができ、あるいは焦点をしぼっての癒しが可能な場合もあるでしょう。
自分が質問への答えを「知りたい」のか、自分自身が癒され変化したいのか、あるいはそのどちらもなのか。これらの自分の希望を意識しておくと、限られた占いの時間の中で、占い師やヒーラーは時間を配分して対応してくれるでしょう。
まとめ～電話占いでレイキを受けるなら
レイキはそれだけで完成された癒しのシステムです。ただし、目の前で依頼者の身体に直接レイキを行えない場合、電話占いで遠隔でレイキを受ける場合は、不調やお悩みの内容、必要な情報をしっかり伝えて、後でその効果を振り返られるようにすると良いでしょう。
そして、他の占いなどで質問に回答してもらいたい場合には、レイキの前に質問し、回答してもらうのがスムーズに行くでしょう。
その上で、レイキを施すと有効と思えることを、占い師やヒーラーと話し、納得して受けると満足度も高いでしょう！
